「平和島競艇場はとにかく荒れる・まともに決まらない」
「大村競艇場はインが強くて堅いから初心者向け」
競艇をやっていると荒れやすい競艇場や、堅い決着が多い競艇場があるという情報を耳にすることがあるでしょう。
全国には24ヶ所の競艇場があり水質や波の高さ、コースの大きさなどが異なっています。
天候や季節などの要素もありますが、荒れやすい・堅めが多いという競艇場の特徴はハッキリと現れます。
競艇場の傾向を知らずに舟券を購入してしまうと、なぜ外れたのかもわからずドツボにはまってしまうことも・・・
そんな事態を避けるために、全国の競艇場の中から荒れやすいと言われる平和島・戸田・江戸川競艇場の特徴を紹介します。
この3つの競艇場には荒れやすい共通点があるので、荒れる競艇場の特徴をつかむことが出来るようになるでしょう。
また、2022年11月1日に史上最高配当額を出した児島競艇場など時折高配当を叩き出す競艇場についても触れて行きます。
万舟券の夢を見たい方や、逆に荒れやすい競艇場を避けたいという方の予想の参考になれば幸いです。
荒れやすいと言われる平和島・戸田・江戸川競艇場
競艇をやってる方の間で荒れると言われやすい競艇場として「平和島・戸田・江戸川」の3つが良く上がります。
しかし、平和島・戸田・江戸川競艇場は南関東にあり、舟券購入者も多いので荒れたレースが話題に上がりやすいからと考える人もいるでしょう。
とはいえ、3つの競艇場には荒れやすい競艇場の共通点をもっているため、印象論だけで片付けるのはもったいありません。
以下の表を見ると印象だけではなく実際に予想が難しく、荒れやすい競艇場だということが見えてきます。
荒れる競艇場の共通点「インが弱くアウトコースからも来る」
競艇場名 | 1コース1着率(%) | 6コース1着率(%) |
平和島 | 47.9 | 4 |
戸田 | 44.2 | 2 |
江戸川 | 40.4 | 2.7 |
大村 | 62.1 | 1.6 |
(集計期間:2022/08/01~2022/10/31)
堅い決着で有名な大村競艇場と比較すると1コースの勝率の差が目を引きますね。
この3つの競艇場の共通点は、1コースの勝率が低く6コースの勝率が高いという部分です。
競艇は基本的には1コースが最も有利であり、6コースが飛び込んで来た時に高配当が出やすいという傾向があります。
また、3連単の万舟券率も3つの競艇場が上位を占めているため、荒れやすい競艇場であることがわかると思われます。
インコースが弱くアウトコースからも来る理由としてはさまざまな要素が存在します。
「1マークスタンド側の幅が狭い・風による波の変化・潮の変化による影響」という3つの要素は3つの競艇場全てに当てはまっています。
ここからは、各競艇場についてもう少し掘り下げて、なぜ荒れるのかについて解説をしていきます。
風の影響を受けやすく予想が難しい平和島競艇場
平和島競艇場の予想を難しくする要因としては、風の影響を受けやすい競艇場だということが挙げられます。
平和島競艇場は海から近い位置にあるため、季節風の影響をモロに受けやすく、さらには風向きも他の競艇場に比べて安定しません。
競艇は向かい風ではインコースが不利になり、追い風では逆にアウトコース側が不利になるのが基本的な傾向です。
そのため、予想時には風向きを確認しておくことが非常に重要となります。
風向きだけではなく、コースの形と潮の変化もアウトコースが強くなる理由でしょう。
平和島競艇場はコース幅が狭い上に、1マーク側に行くに従って絞り込むような形状です。
そして2マークホーム側も狭いため、事故防止としてバック側の斜行に対しての規制が厳しくなっています。
そのため、1マークのターン時に斜行で後ろの進路をふさぐことが難しく、差しが決まりやすくなっているのです。
また、平和島競艇場では満潮時には1マーク側がうねると言われてることも覚えていたほうがいいでしょう。
これら2つの要素も合わさることで、アウトコースからの差しが他の競艇場以上に決まりやすくなっているのです。
日本一コースの面積が狭い戸田競艇場
戸田競艇場は日本で最もコース面積が狭い競艇場であり、1マークスタンド側の幅は平和島競艇場と同じく37mしかありません。
1コースは1マークまでは斜めに走らなければいけませんが、コース幅が狭いので少しでも進入が遅れると他の5艇に包まれる形になってしまいます。
その上、ピットの位置関係上から、他の競艇場に比べると1コースはスタートから1マークスタンドへの進入が難しいコースなのです。
そのため、よほどスタートが得意な選手を除くと1コースは後手に回る展開が多くなってしまい、1コースの勝率は低い傾向になってしまいます。
また、コース面積の狭さから、決まり手としてはまくりが非常に出やすい競艇場でもあります。
コース幅が狭い特性上イン側に差すスペースが生まれにくく、まくった艇の後ろを回ることになるので差しが決まりづらい傾向もあるようです。
以上のことから、戸田競艇場ではスタートから勢いに乗ってまくってくるアウトコースの選手には気をつけたほうが良いでしょう。
日本で唯一の河川を使っている江戸川競艇場
江戸川競艇場は全国24ヶ所ある競艇場で、唯一河川の水面が使われている競艇場です。
河口の近くに江戸川競艇場があるので、汽水という河川の淡水と海水が混ざりあった水質になっています。
また、河川で有りながら潮の満ち引きがあり、潮の変化の影響によってレース展開が大きく変わってくるのです。
その上で、川の上流の流れによる水面の変化も加わり、全国で最も水面が荒れる競艇場だと言われるようになりました。
波浪対策として、全国の競艇場で唯一本体重量が70kgを超える大型のボートを使用していることからも、水面の荒れ具合がうかがえます。
江戸川競艇場の1コース1着率は40%と非常に低い数字となっています。
これは、中川の下流側からスタートすることと、スタートから1マークまで絞り込まれるように狭くなっていくことが関係しています。
川の流れに逆らいながら加速しなければ行けない上に、6コースに比べると横の移動範囲が長くなる不利な条件が重なっているのです。
江戸川競艇場は選手からしても非常に走りづらく難しい競艇場なので、選手の経験値が如実に現れます。
そのため、江戸川競艇場を苦にしない地元選手であれば、コースの有利不利をひっくり返すことも多いでしょう。
荒れやすい=高額配当が出やすいわけではない!?
平和島・戸田・江戸川競艇場がどうして荒れやすいのかについて解説をしました。
注意点として、3つの競艇場は万舟券が常に出ているというよりも、中穴の舟券が出やすい競艇場であるということです。
3つの競艇場は予想を難しくする要素がそろっているため、長く舟券を買っている人でも安定して的中させるのは至難の業。
少しでも的中率を上げるために手広く買う人も多く、買い目とオッズが分散する傾向があるのです。
さらに、売上が多い関東の競艇場であることや、アウトコースから買う大穴党も多数いるために全体的にオッズが下がる場合もあります。
そのため、本命の1コースが飛んだのに、3連単が万舟券に届かなかったなんて場合も多々あることは覚えておいたほうがいいでしょう。
ちなみに、インコースが強い競艇場から固く勝負したいという人は下記の記事もぜひ参考にしてください。
高額配当が出やすい競艇場は存在する?
平和島・戸田・江戸川競艇場はもちろんのこと、比較的堅い決着が多い大村競艇場でさえ高額配当が出ないというわけではありません。
では、高額配当が出やすい競艇場が存在するのでしょうか?
歴代最高配当最高額を更新した児島競艇場
2022年11月1日に児島競艇場にて3連単の払い出しが761,840円という史上最高額が飛び出しました。
それだけではなく、2022年1月から10月における月間高配当トップ10において、児島競艇場は7回も顔を出しているのです。
ちなみに平和島競艇場が5回、戸田競艇場が2回で江戸川競艇場にいたっては0回なので、高額配当が比較的出やすい競艇場だということがわかります。
しかし、児島競艇場は上記3つの競艇場と比べるとコース面積も広く、1コース勝率も5割以上と荒れやすい競艇場の条件を満たしているわけではありません。
特に、春から秋の満潮時においては1コースのイン逃げが決まりやすく、荒れた展開になることは少ないでしょう。
しかし、干潮時や冬場の風が強い日など、一変して外からのまくりが決まりやすくなる場面も存在します。
それが一般戦など売上がさほど高くない競争時に重なることで、超高配当が出るわけですね。
印象だけで決め打ちせずに競艇場の特徴をつかむことが万舟券的中への第一歩
平和島・戸田・江戸川競艇場がどうして荒れる競艇場と言われているのかについて解説をしました。
共通点としては「第1マークスタンド側の狭さ・風の強さ・潮の満ち引きの影響」があり、結果として1コースは不利な展開が多くなります。
また、こういった競艇場の特徴はすでに周知されているため、オッズも思ったよりつかない場合もあることは覚えておいたほうがいいでしょう。
逆に、児島競艇場のようなインコースが強く6コースからはあまりこない競艇場の方が、超高配当が出る可能性を秘めています。
各競艇場を印象だけで決めつけずに、特徴を把握することが荒れる競争や危険な競争を見抜くための近道です。
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