「ボックスなら当たっていたのに!」
「また順番違いで外した!」
競艇の話題で、そのような話を聞いたことがあるのではないでしょうか。
単勝や3連単などは聞き馴染みがあるかと思いますが、ボックスや流しといった場合になると「ボックスってそもそもどんな買い方?」「結局何通りなの?」といった声をよく耳にします。
これから競艇に挑戦してみようと考えている人にはボックス買いはぜひとも覚えたい買い方です。どのような買い方なのかを理解して、上手に活用することで思わぬ大きな配当を手にすることができるかもしれません。
そこで今回は、ボックス買いとはどのような買い方か、購入点数の早見表や計算方法と合わせて解説。ボックスの威力を最大限に高める方法や注意したい場面の紹介もするので、この記事を読めば競艇のボックス買いについてマスターできるはず。
「上手な買い方が分からない」「偶然でも大きな配当を手にしたい」と思っている人はぜひ参考にしてみてください。
[競艇]ボックス買いとは選んだ選手の組み合わせをすべて買う買い方

ボックス買いを簡単に説明すると、「選んだ複数の艇の組み合わせについて、全通りの組み合わせを購入する」ということです。つまり、ボックスとは舟券の「まとめ買い」ということですね。
例えば、123の3連単についてのボックス買いをするとした場合、以下の組み合わせを購入することになります。
・1-2-3
・1-3-2
・2-3-1
・2-1-3
・3-2-1
・3-1-2
以上の6点をまとめ買いすることです。
それぞれの3連単を一つ一つ購入することも可能ですが、あらかじめそれらの組み合わせを全て購入したいと考えている場合は3連単で123のボックス購入という形を取れば簡単に購入可能です。
ボックスがお得な理由として、競艇で3連単を当てようと思っても、着順通り当てるのはベテランでも至難の技。「選んだ艇は完璧だったのに順番だけが違った。」といったことがとてもよく起こります。
また、1-2-3の順番では10倍だった配当が、3-2-1の順番なら配当が100倍を超えるといったことも。このようになるのは、まともに予想したら1着が3番というのは考えられないと多くの人が予想をするためです。
普通に予想したら考えられないような順番が、ボックスでまとめ買いをすることにより、比較的簡単に当てられるようになります。
競艇に慣れているベテランは
・着順が読めない荒れそうなレースであえてボックス
競艇初心者の人は
・着順までは予想できないけどまとめ買いで大きな配当を狙う
といった買い方ができるのがボックス買いの強みです。3連単など、複数の舟券を沢山購入する人にもうってつけの購入方法となっています。
舟券の基本的な購入方法や初心者におすすめな買い方についてはこちらの記事でも詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。
ボックス買いは何通りになる?点数早見表と計算方法

ボックス買いは複数の組み合わせをまとめ買いすることから、購入点数が多くなってしまう購入方法。「こんなに購入点数が多くなるの?」と驚いて迷ってしまわないためにも、早見表で点数を暗記してしまうのが一番良いでしょう。
以下は各舟券のボックス点数の早見表です。
艇数 | 2連複 | 2連単 | 3連複 | 3連単 |
1艇 | - | - | - | - |
2艇 | 1 | 2 | - | - |
3艇 | 3 | 6 | 1 | 6 |
4艇 | 6 | 12 | 4 | 24 |
5艇 | 10 | 20 | 10 | 60 |
6艇 | 15 | 30 | 20 | 120 |
早見表を暗記するよりも、計算式を暗記したほうが覚えやすいという人もいるはず。選んだ艇の組み合わせが何通りになるのかの計算法も簡単なのですぐに覚えられます。参考までに、以下で一つずつご紹介していきます。
2連単ボックスの計算方法
(選んだ艇数)×(選んだ艇数-1)
1番、2番、3番の2連単ボックスを購入したとしましょう。上記に当てはめると3×2=6つまり6通りになります。
3連単のボックスの計算方法
(選んだ艇数)×(選んだ艇数-1)×(選んだ艇数-2)
1番2番3番4番の3連単ボックスを購入したとしましょう。上記に当てはめて計算すると4×3×2=24つまり24通りとなります。
2連複ボックスの計算方法
(選んだ艇数)×(選んだ艇数-1)÷2
1番2番3番4番で2連複ボックス購入した場合、4×3÷2=6となり、6通りであることがわかります。
3連複ボックスの計算方法
(選んだ艇数)×(選んだ艇数-1)×(選んだ定数-2)÷6
1番2番3番で3連複ボックス購入した場合、3×2×1÷6=1なので1通りと言うことになります。
フォーメーションの計算方法
2連単フォーメーション:(1着に選んだ艇数×2着に選んだ艇数)-存在しない買い目
「12-1234」を選んだ場合2×4-存在しない買い目となります。この、存在しない買い目とは「1-1」「2-2」となるので存在しない買い目は2となり、この計算の結果は6通りということになります。
3連単フォーメーション:(1着に選んだ艇数×2着に選んだ艇数×3着に選んだ艇数)-存在しない買い目
「1-23-2345」の場合「1-2-2」「1-3-3」は存在しない買い目(1×2×4)-2=6つまり6通りとなるわけです。
競艇のボックス買いは誕生日の数字など、語呂合わせでも楽しめる買い方

これから競艇に挑戦する人や、友達などに誘われて舟券を購入する人にもボックス買いはおすすめしたい買い方です。はじめての舟券であっても、競艇の魅力といえばやはり3連単で大きな配当を狙いたいですね。
しかし、上記でも触れたとおり、3連単を着順通り当てるのは簡単ではありません。競艇について詳しくない人であればそもそもどの選手が有利なのかも見当がつかないはずです。
そこで、自分の誕生日やラッキーナンバーなど、好きな数字に当てはめてボックス買いをしてみるといった方法をおすすめします。競艇は全6艇で行われるレースなので、順番を問わずまとめ買いをするボックスであれば比較的簡単に的中が狙えます。
順番によっては「万舟」と呼ばれる大きな配当を狙うことも十分に可能です。的中できたことの喜びと大きな配当を手にした興奮を味わえる買い方と言えるでしょう。
[ベテラン舟券師直伝]ボックスのおすすめな活用法

競艇はレースによって、選手同士の実力が拮抗しているレースやどの選手が勝つか見当がつかないようなレースなどさまざまです。ボックスが的中しやすい買い方と言ってもすべてボックスで買うのは得策とは言えません。
そこでここからは、ボックス買いが最適になる場面を舟券歴20年以上のベテランが紹介します。
荒れるレースは思い切って4艇ボックスを買ってみよう
3連単の4艇ボックスは購入点数は24点。「少し買い過ぎでは?」と不安になるかもしれませんが、波乱が予想されるレースで実際に荒れた結果となれば問題なく回収ができます。
4艇の理由としては、波乱が予想されるレースであっても明らかに3着争いはできないだろうという選手が2艇はいるため。明らかに来ないだろう2艇を切り、残った4艇を選ぶだけなので予想がしやすくなります。
そもそも、予想が難しいレースは本命が定まらない人が多いので、一番人気であってもそれなりの配当金になっています。オッズがバラバラに割れた状態での一番人気は信用度が低く、人気通り決着することの方が少ないでしょう。
「悩んだ結果買わなかった1艇がやっぱり来た」といったことを防ぐことも可能です。着順によっては特大万舟も十分に狙える4艇ボックスを波乱含みなレースに取り入れてみましょう。
選手の実力が拮抗しているレースでは3艇ボックスで思わぬ高配当を狙おう
「有力な選手が3艇いるけど、着順が選べない」といったような、実力が近い選手で構成されたレースでは3艇ボックスを活用しましょう。こちらも、着順によっては大きな配当も十分に狙えます。
ただし、有力な選手が固まっているレースでも忘れてはいけないことがインコースの有利さ。有力な選手が3艇いるけど1コースではないといった場合には予想を見直したほうがいいでしょう。
逆に、スタート展示などで有力どころがインコースに入ることが予想される場合には積極的に3艇ボックスを使うべきです。着順の入れ替わりも十分に考えられるため、思わぬ配当も期待できます。
ただし、後述しますが有力所だけのボックスでは当たっても損をする買い目が出てくることに注意。1点当たりの購入金額を検討するか、買い目を削るといったことも必要になるでしょう。
[損をしないように!]ボックス買いの注意点!

的中を狙いやすいボックス買いですが、いつでもボックス買いをすればいい訳ではありません。ボックス買いならではの欠点というべきデメリットも存在します。
ボックス買いをする際には、デメリットもしっかりと把握して適切な場面で使うようにしましょう。以下に、ボックス買いの注意点を紹介していきます。
ボックス買いは購入点数が多くなる!当たって損を避けるようにしよう
上記でも少し触れましたが、ボックス買いは選んだ艇の全ての組み合わせを購入するので購入点数が多くなります。舟券が的中したものの、「配当金より購入金額の方が多かった」ということにならないようにしましょう。
特に、有力な選手3艇のボックスを買うような時には要注意。人気どころでは購入点数6点に対し、配当が6倍を下回ることも珍しくはありません。確かに的中率は高いのですが、当たったところでマイナスでは面白くありませんね。
さらに、ボックス買いには不要な買い目も含まれてしまいます。例えば、「この選手は3着以内には入れそうだけど1着は無理かな」という選手でも、1着になる組み合わせを外せません。
「不要な選手の分を買いたくない」「的中はもちろん、しっかりと利益を出したい」という人はやみくもにボックス買いをするべきではないでしょう。しっかりとオッズを確認して、納得がいく買い目を探す必要があります。
ボックス買いの多様は予想が上達しない
いつもボックス買いをするクセがついてしまうと、レースを予想する力が成長しない可能性があります。競艇で利益を出すためには、ある程度不要な買い目を削り、ピンポイントで予想することも大切です。
ボックス買いに慣れてくると、レースの展開まで予想することはなくなってくる人がほとんど。しかし、競艇の結果は選手の力だけではなくモーターの調子や風向き、風の強さなどさまざまな要因が関係します。
さまざまな要因を無視して買っていると、どのようなレースでも見境なく買うようになってしまい、いづれ負け額が大きくなってしまうことでしょう。
買うべきレース、見送るべきレースを判断するためにも、予想の力はとても大切です。ボックスに頼り切らず、場合に応じて臨機応変に舟券予想を組み立てましょう。
ボックスと流しは何が違う?

1着は一つの艇で絞って、2着3着だけ複数艇での複数組み合わせを買いたい、という場合に使えるのが「1着固定の2着3着流し」です。
1着に2番を固定し2着3着を残りの艇で全通りの組み合わせを購入することになり、この場合全通り全てを購入するのは20通り購入となります。
少し多いと感じる場合には1着2着を固定すると3着のみの全通りとなるため、4通りの購入となります。
絶対にこの選手(艇)は1着に来る!などの、確信が持てる圧倒的に強い選手がいる場合、とても有効な購入方法となっています。
ボックスとフォーメーションは何が違う?

先に圧倒的な1艇に絞った買い方をする方法について述べましたが
フォーメーションは「1、2着は1番と3番の艇が入ると思うけど、3着までは固定できない!」といった場合に使える方法です。
つまり複数の軸で流し買いをする方法となっています。
具体的な数字を入れてみましょう。
1着2着に入りそうだと思う艇が2つあったとします。ここでは仮に1番と2番としましょう。この場合「1-2-全通り」と「2-1-全通り」というパターンが考えられますね。合計で8通りとなります。
このように固定はしないものの、いくつかの艇で的を絞る場合に使用する方法をフォーメーションと言います。
競艇のボックス買いは複数の選手をまとめて買える便利な買い方
ボックス買いは一度に複数の組み合わせを購入できるので手軽な印象が持てたのではないでしょうか。
しかし、ボックス買いにはデメリットもありますので、それを踏まえたうえで上手に活用していく必要があります。
ボックス買いはとても便利で破壊力もある買い方ですが、中には無駄な組み合わせが入っている場合があることを忘れないようにしましょう。
さらに、点数が多くなるのでその分投資額も多くなります。仮にその中の一つが当選したとしても投資額のほうが大きくなりトリガミ(回収金額が少なく投資額がの方が上回ってしまうこと)になりやすくなるリスクが生まれます。
ボックスという購入方法のメリットとデメリットを把握し、活用できるようになればもっと楽しく競艇が見られるようになると思いますよ。
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